サブカテゴリ
はじめに
ODP のようにカテゴリを階層的に配したシステムは、伝統的に分類システム(classification systems)と呼ばれてきました。分類学(taxonomy)や、オントロジー(ontology)も、カテゴリを体系づける作業を描写するために使われる用語です。カテゴリ構造を整備していく最終目標は、人々が簡単に資料を見つけることができるようなシステムを作り上げることです。
ODP の進め方はピアレビュー(相互審査)に基いていますので、一人ひとりのエディタが、自分の担当するカテゴリを所有するということはありません。あるカテゴリであなた一人しかエディタとして表示されていない場合でも、あなたの担当カテゴリを編集したり、サイトの追加をしたりすることのできる他のエディタが存在します。上位カテゴリのエディタ、editall、メタ、スタッフなどがそれにあたります。
過去の経験から、私たちエディタは、編集をうまく行っていくには、コミュニケーション(例:Eメールによるものや、適当なエディタフォーラムで変更案を提示したり、など)が決定的に重要であることを学びました。サブカテゴリを作ったり、カテゴリ間でサイトを移動するなど、自分の担当カテゴリを改造する時には、実行に移す前に、その改造について、他のエディタとコミュニケーションを取ってください。仮にカテゴリの担当エディタがあなた一人であっても、上位カテゴリのエディタとコミュニケーションを取ってください。
サブカテゴリの作成
サブカテゴリは、一般的に言って、掲載されているサイトの数が20を超えている場合に役に立ちますが、サイト掲載数が20未満のときにサブカテゴリを作成すると、ユーザーが求めている情報を見つけるのに邪魔になります。一つのカテゴリのサイト掲載数が20を超えた段階で、サブトピックで簡単にくくることができるようなサイトのグループが見えてくるかもしれません。
地域階層以外で編集する場合には、それが可能である限り、話題(トピック)によってサイトをサブカテゴリにくくらなければなりません。もうこれ以上話題によってサイトを分類する方法がなくなった時は、地理上の区域やアルファベットバーのどちらか適当な方を使って分類を行ってもかまいません。一般的に、サイトをアルファベットバーによって分類するのは最後の手段でなくてはなりません。
あるいは、すべてのサイトを一つのカテゴリにそのままとどめて置くという決断を下しても構いません。例えば、Business: Transportation_and_Logistics: Trucking: Truck_Sales: Usedには、中古トラックを販売するサイトが50以上も掲載されています。すべてのサイトが同一か、あるいはとてもよく似た製品やサービスを提供しているようですので、製品の種類に基いてこのカテゴリを話題別のサブカテゴリに分割するのは困難です。
ひとつのカテゴリの担当エディタになれば、「上位カテゴリのエディタ」として、自動的にそのカテゴリに含まれるすべてのサブカテゴリやサブ・サブカテゴリの編集もすることができます。自分が作成したサブカテゴリに自分自身をエディタとして指名する必要はありませんし、そうしないようにお願いしますが、以下の場合は除きます。まず、そのカテゴリが特にお気に入りであったり、特別な興味があるなどで、今後手間ひまをかけて自分で育てていくつもりのもの。または、何らかの再編成プランの一環として作成する場合で、そのプランに基き作成したサブカテゴリが別の場所に移動されることになっており、移動後に引き続きカテゴリの整備を希望するときです。小さなカテゴリを担当エディタ不在のままにしておくことで、新しいエディタ希望者が ODP に参加したり、既存のエディタが新しい分野に進出したり、引き寄せるきっかけが作れます。極端なケースですが、「上からも」編集できるカテゴリにあまりたくさん担当として登録してある場合、下位カテゴリの担当から辞任するよう要請されることもあります。
サブカテゴリ名の選び方
今のところ、ODPには、サブカテゴリ命名のための定められた用語集はありませんが、可能な限り、優先使用語(Preferred Terms)を使っていただくようお勧めします。ただし、ODP 全体の一貫性を保ち、カテゴリの重複を防ぐ意味で、以下のガイドラインが役に立つかもしれません。
地域階層のエディタの方へ:地域階層のエディタの皆さんは、地域階層内・地理的位置の下でのみ使われる、テーマ別サブカテゴリについての独自の指定・推奨リストを作成しました。詳細については、地域階層ガイドラインを参照してください。
重複するカテゴリ・関連するカテゴリ
腕利きのエディタは、重複する部分がないかどうか、ODP の中あちこち、自分の担当する範囲の内外を検索したり、見て回ったりすることでしょう。こんなことを自問自答してみるのが役に立つとわかっています。「私の担当するこのサブカテゴリは複数の領域にまたがったものだろうか?もしそうなら、このサブカテゴリの内容は、他のどんな分野に分類される可能性があるだろうか?」「ODP の他の場所に、私の担当するサブカテゴリと似たサブカテゴリがあるが、関連するカテゴリとしてリンクを追加すべきだろうか? @リンクを追加すべきだろうか?(後述する@リンクの説明も見てください)」
話題によるサブカテゴリ名・形態によるサブカテゴリ名
- 南北戦争に関するサイトやベンチャーキャピタルのサイトのように、話題そのものによってサイト同士が関連しあうカテゴリの場合、サブカテゴリの名称は以下の基準にあわせてつけるのがよいでしょう。
- 可能、そして妥当な限りにおいて、英語の用語を用いて表現するか、または外国語用語の英語における対応語を用いて表現したテーマ。カテゴリによっては、英語以外のことばを用いるのが適切な場合もあります。例えば科学のサイト群などでは、そのテーマを識別するのにラテン語の名称が最も広く使われているかもしれません。
- 主題の分野の専門辞書に掲載されている言葉、用語集で広く用いられている言葉、その主題を扱うニュースやメディアで一般的に使われる言葉で表現したもの。その話題を言い表すのに最も広まっている言葉をカテゴリの名称に使ってください。(例:Electronic Commerce ではなく、E-Commerce を使う、等)
- 形態によってサイト同士が関連しあうカテゴリの場合(例:チャットルーム、掲示板、ニュースサイト、ディレクトリなど)は、通常、そのカテゴリが属するトップカテゴリの中の他の場所で一番たくさん使われている言葉を使用するのがよいでしょう。
役に立つサブカテゴリ名とは
役に立つサブカテゴリ名
- 広く理解されるものでない限り、頭字語(アクロニム)や短縮語を使用するのはやめましょう。
- 親カテゴリの名前を繰り返すのはやめましょう。
Top:Business(ビジネス)カテゴリで、ビジネスニュースのサイトが集まりました。
これはやめましょう: ビジネスニュース
こちらにしましょう: ニュースとメディアTop: Arts: Television(アート/テレビ)カテゴリで、テレビ制作会社のサイトが集まりました。
これはやめましょう: テレビ制作会社
こちらにしましょう: 制作会社 - 「一般」「総合」「雑」「その他の話題」のほか、それぞれ相互に無関係なサイトの集まりや総合的なサイトの集まりを示すような名前をつけるのはやめましょう。総合サイトのカテゴリや何でもありのカテゴリにまとめるかわりに、そういうサイトは、最も適切と考えられるような話題別カテゴリの直下に置くか、あるいは適切なサブカテゴリに移動しましょう。
Recreation: Outdoors: Backpacking: General_Sites (レクリエーション/アウトドア/バックパッキング/総合サイト)のようなカテゴリにあるサイトは、すべて Recreation: Outdoors: Backpacking(レクリエーション/アウトドア/バックパッキング)に移動してください。バックパッキングに関する総合サイトはすべて、話題別階層のなかで、最も関連の深い上位カテゴリ直下に掲載されるべきです。もしその「総合サイト」のなかに、バックパック製造メーカーのサイトが入っているとしたら、そのサイトはメインとなる Recreation: Outdoors: Backpacking(レクリエーション/アウトドア/バックパッキング)ではなく、 Recreation: Outdoors: Backpacking: Manufacturers(レクリエーション/アウトドア/バックパッキング/メーカー)に移動すべきでしょう。
- 単語の代わりに、「&」「+」「'n」「etc.」などの記号や短縮語を用いるのはやめましょう。
これはやめましょう: Periodicals, magazines, etc. (定期刊行物、雑誌、etc.)
こちらにしましょう: Magazines(雑誌)これはやめましょう: Resources `n Directories (各種資料+ディレクトリ)
こちらにしましょう: Directories(ディレクトリ)これはやめましょう: Arts_&_Crafts (アート&工芸)
こちらにしましょう: Arts_and_Crafts (アートと工芸) - 「Warez」や「海賊版」など、不法なコンテンツへのリンクがあると誤って受け取られかねないサブカテゴリ名をつけるのはやめましょう。
ディレクトリとリソースの違い
ODP には、ウェブディレクトリのサイトや、特定範囲の主題を扱うリソースサイト(情報源・資料館的サイト)を掲載するために作成されたカテゴリがいくつもあります。リソースとディレクトリという言葉は区別なく使われることもありますが、かなり異なる二つのサイトの種類を区別するために使われるべきです。ODP では、ディレクトリとリソースカテゴリの扱う範囲を、以下のように定義しています。
ディレクトリ
特定範囲の主題を扱うリソースサイトを分類別やアルファベット順に並べたリストがあるサイトを指して用います。
リソース
特定範囲の主題に関する包括的な概要を提供することが目的のサイトを指して用います。典型的なリソースサイトには、一つの話題についての総合的な情報が掲載されており、ディレクトリ、FAQ、チャット、フォーラム、公開資料その他が提供されています。多くのリソースサイトは、主となる話題別カテゴリ直下に掲載されるのが適当です。もし、主となるカテゴリ直下のサイトがあまりに多くなった場合には、「リソース」という名前のサブカテゴリを作成してそこに収録しても構いません。
http://www.siba.fi/Kulttuuripalvelut/music.html
http://www.workspace-resources.com/wr0000.htm
http://www.iemploy.com/main.html
http://www.golf.com/
地域別サブカテゴリ
特定の地域に焦点をあてたサイトを掲載するのが ODP の地域階層です。一般的に言って、ODP の話題別階層に掲載されるサイトは、特定の地域に重点がないか、あるいはグローバルな視点をもつものです。もし地域や場所に関する情報のためのディレクトリ作成に興味がおありでしたら、地域階層のエディタになることを検討してください。場所に関する情報とは、通常は国の州、地方、その他の対応する行政区域(例:市区町村、大都市圏、州、地域など)などの、限定された地域を扱うものを指します。もしその他の分類方法がうまくいかない場合は、地域別サブカテゴリを作成しても構いません。詳細については、FAQ - 話題別階層における地域別サブカテゴリの作成と管理 を読んでください。